SCP-013-QUの発見場所に繋がる小道。
アイテム番号: SCP-013-QU
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-013-QUは、後述する性質から収容場所の極端な移動が困難であるため、小型の発信機を取り付けた状態でサイト81██の特別収容庫で保管されます。発信される信号によりオブジェクトの持ち出しが確認された場合、機動部隊は直ちに位置を特定し回収に向かってください。
説明: SCP-013-QUは、未知の素材からなる深い青緑色の小刀です。全長は15cm程度で、SCP-013-QUを破壊する試みはすべて失敗に終わっています。
その異常性は、1.0Hmを基準として周囲の現実性濃度1を変化させる点にあります。例を挙げると、通常0.88Hmを示す現実空間はSCP-013-QUの影響を受けると1.12Hm程度の現実性濃度に変化し、1.04Hmの現実空間はSCP-013-QUによって0.96Hm程度まで現実性濃度が減少します。影響の範囲は当該オブジェクトから半径約█kmであると推定されています。
SCP-013-QUは、2003年1月に九州大学の新キャンパス起工に伴って、伊都地区において地鎮祭が執り行われた際に「何をしても壊れない刀が見つかった」という情報が財団の注意を引いたことで、急行したエージェントにより確保・収容されました。詳細はインタビュー記録013-QUを参照してください。当地域には「新たな歴史的遺物の発見」というカバーストーリーが流布され、証拠としてSCP-013-QUを模した青銅製のレプリカが作られました。このレプリカは現在福岡県にある財団フロント企業「████博物館」にて展示されています。
当初、SCP-013-QUはAnomalousアイテムとして東京都にある財団の特別収容施設に収容される予定でしたが、移送の過程で福岡県伊都地区をはじめとする地域がSCP-013-QUの影響範囲から離れたことによって複数の異常現象が発生し、同時に大規模なヒューム値の変動が確認されたために、財団はこの原因をSCP-013-QUによるものと推定して追加実験を行いました。実験の結果SCP-013-QUの持つ前述の異常性が判明したため、SCP-013-QUはSCPオブジェクトとして発見場所付近にあるサイト81██にて収容されることとなりました。
地鎮祭が行われる前までは、九州大学の新キャンパスは[編集済]駅付近███haの土地を利用して起工される予定でしたが、SCP-013-QUの発見に伴ってその場所の地下に財団の研究施設を新設する必要が生じたために、財団が国家を通して移転場所変更の働きかけを行いました。その結果九州大学は移転計画を大きく変更し、当初の予定から数百メートル離れた場所において建設を始める事を余儀なくされました。現在キャンパスの移設は完了し、「██キャンパス」の名称で九州大学の教育活動の拠点となっています。
補遺1: インタビュー内の三栖 ██氏の証言をもとに調査を進めたところ、証言の内容に類似した文献が幾つか発見されました。SCP-013-QUと直接の関係があるかどうかは、現在財団の考古学チームにより研究が進められています。詳細は付録を参照してください。
補遺2: 複数の財団職員によって、古代の伊都地区において一般的に「神職」と呼称される国民が多かった理由について、SCP-013-QUによる異常性及び福岡県一部地域におけるHm値の低さが原因の異常現象の多発が関係していることを示唆する意見が発表されていますが、真偽は不明です。
付録: インタビュー記録013-QUとの関係性が示唆されている文献(現代語訳済)の一部です。
SCP-013-QUに関する追加情報の閲覧は、当オブジェクトの管理者権限を持つものにのみ限定されています。
-
- _
閲覧者情報を確認…
虹彩認証を実施…
正常なログインを確認しました。
情報開示の準備を行っています…
ようこそ、SCP-013-QU担当職員様。
SCP-013-QUの成体。
アイテム番号: SCP-013-QU
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-013-QU情報の流布による混乱及びSCP-013-QUに対する治療の不実行を避けるため、SCP-013-QUに関する真の情報は、当オブジェクトの管理者権限を持つものにのみ閲覧が許されます。それ以外の職員には、SCP-013-QUに関する虚偽の報告書を示すことで、機密の保持を行ってください。
SCP-013-QUの生体標本は特別収容施設013-QU-█にて保管し、それ以外は焼却して処分してください。SCP-013-QUに感染した被験者は専用の密封収容チャンバーに閉じ込め、被験者と遣り取りをする職員は収容チャンバーにいる間常に標準耐生体災害スーツを着用し、終わった後は必ず薬品シャワーを浴びなくてはなりません。被験者の任期満了あるいは終了の際には、その死体は気密容器か遺体袋内に密封し、収容チャンバーから持ち出す際には上述のと同様のシャワーを浴びせ、焼却して廃棄してください。
SCP-013-QUへの感染が見つかったスタッフ・メンバーがいた場合、上で被験者について概説した手続きに従って隔離し、治療を行ってください。治療手順の詳細は文書013-QU-█を参照してください。人あるいは動物がSCP-013-QUに感染しているのが見つかった施設があった場合、その施設の職員および動物すべてについてSCP-013-QUに感染していないかを手続013-QU-█に詳述されている通りに調査し、感染が見つかったスタッフ・メンバーについては上述のとおり治療してDクラス職員やSCPでない動物については終了して焼却し、施設は対寄生生物薬品013-QU-alphaで徹底的に清掃してください。どんな形であれ財団外の人間あるいは動物がSCP-013-QUに感染しているのが確認される事態が発生した場合、感染しているものすべてを速やかに拘束隔離してください。動物については安楽死に処し焼却するものとしますが、人間については対寄生生物薬品013-QU-Aで治療し、それからクラスB記憶処理を施してください。感染者と接近接触したりその自家用車に同乗したりその家屋に立ち入ったりした者についてはSCP-013-QUに感染していないかを調べ、必要なら治療をします。どのような隠蔽工作が適切かについては文書013-QU-█を参照してください。
発見地域の近隣で、新たにSCP-013-QU個体が発見されることが危惧されています。担当職員は定期的に近隣の病院施設の記録を精査して感染の疑いのある人物がいないかどうか調査し、新たな感染を防いでください。説明: SCP-013-QUは、ムカデ(学名: Chilopoda)に類似した外見の寄生生物です。成体の体長は15cm程であり、いかなる哺乳類であっても感染が可能であると推測されています。感染は基本的に被寄生者(以下、"宿主"と呼称)の体表とSCP-013-QUの卵嚢の直接接触により発生します。SCP-013-QUが宿主の体表に到達した場合、そこに微小な卵嚢を固着させます。固着に伴う皮脂と卵嚢の接触が孵化を促し、孵化した幼体のSCP-013-QUは宿主の体内に潜り込みます。一度の孵化により誕生するSCP-013-QU個体は████匹から█████匹であると見積もられています。
宿主の体内に潜り込んだ幼体のSCP-013-QUは、主に宿主の脊髄を棲み処とします。この時にSCP-013-QUは未知の方法で被寄生者の脳系統を制御していると思われ、宿主は寄生前の性格に関わらず積極的に他者との交流を行うようになり5、またSCP-013-QU自身に危険の及ぶと考えられる行為(宿主に対する治療行為など)を極端に拒むようになります。寄生が末期に至ると、宿主は著しい幼児退行の兆候を示し始めます。
寄生から一か月程経った頃、体内に潜伏しているSCP-013-QU群は互いに"共食い"の行動を開始します。これはSCP-013-QUが最後の一匹になるまで続き、その状態になるまでは█か月程度の時間を要します。最後の一匹として残ったSCP-013-QU個体はやがて成体へと成長し、宿主の腹部を破って体外に出て行きます。この時点で宿主は死亡し、また多くの場合でその死体は新しく誕生したSCP-013-QUの栄養源となります6。
SCP-013-QUは、2003年1月に九州大学の新キャンパス起工に伴って、伊都地区において地鎮祭が執り行われた際に、「地鎮祭を行っていた人物が突如死亡し、腹部から未知の生物が出てきた」という情報が財団の注意を引き、調査の為に急行した財団エージェントがSCP-013-QUの成体を発見したことから確保・収容されるに至りました。エージェントを含むその場にいた人々には大規模な検査と記憶処理が行われ、2名の市民と現場に急行した一名の財団エージェントがSCP-013-QUに感染していたことが判明しました。感染が確認されたのは三栖 ██氏と宮島 ██氏、及びエージェント・██であり、三栖・宮島両氏はどちらも地鎮祭の為に招かれた地元の神社の神主であったことが判明しています。
SCP-013-QUの発見に伴って、周辺地域のSCP-013-QU感染者の有無を調査する必要が生じたことや、万が一の事態に備えた安全の確保のために、[編集済]駅付近███haの土地を利用して起工される予定だった九州大学新キャンパスの建設は大幅な修正を強いられました。財団が国家を通じて働きかけを行い、結果として九州大学は移転計画を大きく変更し、当初の予定から数百メートル離れた場所において建設を始める事を余儀なくされました。現在キャンパスの移設は完了し、「██キャンパス」の名称で九州大学の教育活動の拠点となっています。補遺: 財団の研究チームにより、SCP-013-QUは当時の伊都地区付近の様々な歴史について記された文献である「伊都国呱聞縁起」いとのくにこもんえんぎとの関係が示唆されており、現在研究が進められています。詳細は付録を参照してください。古代から伊都国では中国より伝来した呪術が盛んであり、特に養老律令により禁止令が出るまでは蠱毒こどく7が多く行われていたことは特筆すべき点です。
付録: SCP-013-QUとの関係が示唆されている文献(現代語訳済)の一部です。-
- _
西方にある怡土郡は、新羅の国から伝わった呪いを得意とする者が多く、特別に伊都国と名付けられた。卜占をしたければ伊都へ行けと古い歌に歌われているのはそれである。
(中略)
この国にはメオイ8に似た集会がある。しかしこの国ではその集会に必ず一人呪術に秀でたものを呼び、また参加する者は様々な毒虫を持ち寄るのだという。
(中略)
底の深い大きな壺に毒虫を入れ、互いに互いを喰わせる。壺の中に蠢く百を超える蟲の喰らい合う様は、さながら[判読不能]のひしめく叫喚地獄のようであるという。最後に残った虫には凄まじい力が宿ると言われており、珍重されている。最後のひとつだけが残るまでには多くの時間が必要である。
招聘された呪術師は、その最後の一匹を生きたままに食し、壺の中に残った汁を啜る。壺に溜まった強大な呪力はその呪術師に宿り、国の繁栄が保証されるのだという。驚き呆れることだ。
(中略)
あるとき、伊都国に伝わる天日鉾命の宝が一目見たいと天皇が仰せになった。そこで村一番の分限者であり天日鉾命の子孫であると伝えられる、清彦という者が天皇のもとに参上することとなったが、清彦は嬰児のように駄々をこねて厭がった。その者は文月の集会を行ってから様子がおかしく、狐が憑いたと噂されていたのである。
村の者が彼を様々に宥めすかして、都へ5つの宝を献上させた。天皇が清彦に酒をお勧めになると、清彦は卒然に前のめりに倒れ、その腹を突き破って、見るもおぞましい虫が這い出てきた。天皇は大いに驚き、これは邪神の遣いであると仰ると、他の神宝と共に神府に保管させて、宝の力でそれを封じようとした。
しばらくしてその神府を開くと、その虫が消えて無くなっている。このことを畏れた天皇は右大臣を呼び寄せ、もし都で恐ろしい虫を見つけても何もするなと厳命したということである。
ある者はその虫の容姿をして五肢いずしの化け物であると言った。- 『伊都国呱聞縁起』より
ログアウトの処理を行います。文書の閲覧が終了し次第、クリックして処理を行ってください。
-
- _
閲覧者情報の再照合中…
虹彩認証を確認…
生体反応の照合中…
エラーが発生しました。クリックしてメッセージを確認してください。






