SCP-002-QUおよびSCP-002-QU-1
アイテム番号: SCP-002-QU
オブジェクトクラス: Safe Euclid
特別収容プロトコル: SCP-002-QUおよびSCP-002-QU-1は現在サイト-819█に収容されています。実験を行う際は、担当のセキュリティクリアランスレベル3以上の職員1名以上の許可を得てください。SCP-002-QUに類する収容違反や襲撃事案が発生した場合、機動部隊た-9("水甜瓜")と連携して鎮圧が行われます。
説明: SCP-002-QUは異常なプロセスを経て繁殖する西瓜(Citrullus lanatus)です。SCP-002-QUの種子(SCP-002-QU-1に指定)は口から吹き出されることで本来は生じえない異常な速度によって射出されます。初速は射出者の吹き出す強さで前後し、最低で秒速150メートル、最高で秒速450メートルを記録しています。また、射出の際には本来生じるべき反動は発生しません。射出の瞬間には射出者の口先から小爆発と硝煙が発生しますが、これで射出者が火傷などを負うことはありません。SCP-002-QU-1の組成は通常の西瓜の種と同じであるものの、鉛1と同程度の硬さを有しています。
射出されたSCP-002-QU-1がヒト(Homo sapiens)の体表に着弾した場合、充分な速度を持った状態であっても貫通することなく被弾者の体内で留まります。SCP-002-QUが着弾した部位は緑色の下地に複数の黒い筋が通ったような外見に変化します。同時に皮下の筋肉・神経・血管・内臓器官も未成熟な西瓜と同様の組織・色へ変化します。この変化はおよそ1時間かけて徐々に進行し、最終的に着弾部位は完全に人体組織と置き換えられます(この状態まで進行した着弾部位をSCP-002-QU-2に指定)。元々存在した部位は本来の機能を果たせなくなるものの、SCP-002-QU-2がその部位の機能を不明な手段で補います2。このため、頭部やその他内臓器官などの生命の維持に重要な部位にSCP-002-QU-1が着弾した場合であっても被弾者が死亡することはありません。SCP-002-QU-2内部の組織は次第に白から赤へと変色しながら丸く膨らみ成長していきます。SCP-002-QU-2が1ヶ月程度成長する3と、SCP-002-QU-2となっている部位とその他の部位の境界が次第に枯れるように変色して脆くなり、最終的に被弾者とSCP-002-QU-2は完全に分離されます。被弾者とSCP-002-QU-2との分離はこのプロセスにおいてのみ可能であり、人工的に分離させる試みや、成長途中のSCP-002-QU-2を粉砕しようとする試みは全て失敗しています。この際に境界となっていた部位から出血することはないものの、SCP-002-QU-2となっていた部位が頭部や内臓器官であった場合、被弾者はその部位の機能を失ったことによって重篤な後遺症を残したり、生命維持が続けられずに死亡します。
分離されたSCP-002-QU-2は新たなSCP-002-QUとなり、内部に形成された種子も同様にSCP-002-QU-1となります。SCP-002-QUは上述したプロセスにおいてのみ繁殖が可能であると思われ、SCP-002-QU-1を異常性を有しない西瓜のように発芽させることには成功していません。また、SCP-002-QUは通常の西瓜と同様に摂食や加工が可能です。
補遺1: 20██/██/██、福岡県██市において計███体の頭部・両腕・胴体が西瓜に酷似した外見に変化した人型実体が出現する事案が発生しました。変化した部位には円形の穴が同心円状に配置4されており、そこから西瓜の種に酷似した物体を弾丸として掃射し続けました。当実体群は不明な言語を用いて連携をとりながら民間人や急行したエージェントを射撃し続けました。機動部隊による鎮圧が完了するまでに死者は発生しなかったものの、被弾した計██名が出現したものと同型の実体へと変化し、財団に保護されました。被弾者は人型実体群のような攻撃的性格は示さなかったものの変質部位からの射撃は可能であり、およそ1ヶ月の保護観察の後に全被弾者の変質部位が分離され死亡しました。また、SCP-002-QUと当事案の関連性が指摘され、財団が元来収容していたSCP-002-QUと当事案において回収された西瓜状組織5はそれぞれSCP-002-QU-A、SCP-002-QU-Bに指定されました。SCP-002-QU-Bについては現在研究が進められています。
補遺2: 補遺1の事案を受けて調査が行われた結果、██市に隣接しSCP-002-QU-A発見・確保地点である███市にて廃棄された研究施設が発見されました。探査の結果、この研究施設からは複数のSCP-002-QU-Aおよび-B、そして██人分の頭部・両腕・胸部が欠けた遺体が発見されました。SCP-002-QUの開発に関係する資料も発見され、それによるとSCP-002-QU-Aが「第6試作品」、-Bが「第10試作品」であるとされており、現在他の「試作品」および「完成品」の捜索が行われています。また、先事案と探査によって判明した潜在的危険性、および未捕捉の要注意団体の存在を以てオブジェクトクラスはSafeからEuclidに改定されました。






